2024年2月議会活動

■予算委員会(令和6年度草加市一般会計予算)について

予算委員会では、令和6年度の1年間の予算についての審査を議員が委員会にて行うわけですが、この中でも特に問題視された点についてご紹介いたします。詳しくは草加市議会のHPの予算委員会の該当ページをみて頂けると、全てのやりとりが記載された議事録が掲載されています。

・今回の予算において、草加市では初の試みとして児童図書購入に関するクラウドファンディング型ふるさと納税制度を活用した事業を実施している。これは児童図書をさらに充実してほしいという市民の要望に応えるためのものであるはずである。しかし、実態をよく見ると、前年度の予算と比べて、図書を充実させるための予算が削られており、それを穴埋めするような形でこのクラウドファンディングが使われています。すなわち実質的に図書のさらなる充実を実現できない予算となっており、市民の想いとは異なる予算編成になっていると議会は指摘したわけです。そこで多くの議員がそれについて声をあげた結果、議会として以下の決議を提出し、それが可決されました。


議第2号議案
クラウドファンディング型ふるさと納税の適正な実施に関する決議
令和5年12月から草加市では初の試みとして、児童書購入に係るクラウドファンディ
ング型ふるさと納税制度を活用した事業を実施しており、令和6年度以降もクラウドファ
ンディング型ふるさと納税を活用した事業を多数予定している。
クラウドファンディング型ふるさと納税は、ふるさと納税制度の本来の目的である地域
を応援したい、地域に貢献したいという純粋な想いをより事業に反映させるため、寄附金
の使い道として具体的な事業を示し、その事業に共感いただいた方から寄附をお寄せいた
だく仕組みである。
このことから、事業の目的や内容を明確にするほか、適正な予算化のもと、寄附者の想
いを的確に反映しなくてはならない。また、寄附金の使途等を明確にし、それを公開する
ことで説明責任を果たす必要がある。
よって草加市においては、今後クラウドファンディングを実施するに当たって、次の事
項を遵守するよう強く求めるものである。
1 募集の目的や寄附者の想いを的確に反映するため、募集内容に細心の注意を払うとと
もに、適切な予算措置を行うこと
2 寄附金の使途等については、その都度詳細に一般公開し、寄附者の善意の気持ちを尊
重すべく説明責任を果たすこと
以上、決議する。

今後も、こういった市民の想いとは異なるであろう予算の組み方については議員として、議会として指摘していけるようチェック機能を果たしていかなければいけません。